2020年10月30日

夕刊フジより「ニトリによる島忠TOB開始予告」につき、取材を受けコメントいたしました。

https://www.zakzak.co.jp/eco/news/201030/ecn2010300005-n1.html

ニトリ・似鳥昭雄会長「お値段以上」の買収に自信! 島忠へのTOB正式参戦

ついに正式参戦だ。家具大手のニトリホールディングスが、ホームセンター(HC)の島忠に株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。似鳥昭雄会長(76)は記者会見で「島忠ブランドを今まで以上に発展させていくパートナーになりたい」と強調、「お値段以上」の買収に自信をのぞかせた。

 ホームセンター大手、DCMホールディングスのTOBに対抗する展開となった。似鳥氏は「島忠の首脳陣と直接会話して受け入れてもらえるよう最大限の努力をしていきたい」と述べた。

 ニトリと島忠のブランドについて似鳥氏は「個人としては別ブランドでいい。島忠の名前で違いを打ち出し、商品の中身はお値段以上にしていければいい」との見解を示した。

 ニトリの買い付け価格は1株5500円と、DCMの4200円を大きく上回る。

 M&Aアドバイザリー会社、ワイエムエーの三谷康生社長は「1株5500円は、かなり思い切った価格に見えるが、HC業界は利益率が低く、利益率の高いPB(プライベートブランド)商材が多いニトリにとっては、統合シナジーが魅力的だろう」と指摘する。

 今後の展開について三谷氏は「島忠はTOBの賛否を独立社外取締役らで構成する特別委員会に任せており、ニトリの好条件にノーとは言いにくいだろう。DCMは苦しい戦いを強いられたといえる」と分析した。